財布がカードでパンパン状態
みなさんのお財布にはポイントカードがたくさん入っていませんか?
コンビニ、薬局、家電、アパレルなどのポイントカードで財布がパンパンになっているという方も多いと思います。それをマイナンバーカードに統一しようという動きが出てきました。
ポイントカードが1枚に!?
いつの間にかお財布にたまっていくポイントカード。お得だからとついつい集めてしまいますが、一つのカードになれば便利になる、そんなプランが持ち上がりました。
5日、総務省の仕事始め式で、高市総務相は「新たな政策を発表させていただきます。」と言い始め、「各企業のポイントカードやクレジットカードなどを『マイナンバーカード』を活用して新たなサービスを展開していく」と発表しました。
今月から運用が始まったマイナンバー制度。希望者には顔写真入りのマイナンバーカードが無料で交付されます。高市大臣はこのカードの裏面にあるICチップの空き領域を活用し、様々な企業が発行するポイントカードなどのサービスを集約して一枚にまとめるという新たなマイナンバーカードの活用法を作り出そうというのです。
一方、ポイントサービスを展開する大手企業を取材したところ、「大臣の発言は初耳」「現時点で何か動いていることはない」など大臣の発言に企業側も戸惑い気味のようです。
マイナンバーカード普及が目的?
では、なぜ政府は突然マイナンバーカードによるポイントカードの一本化を打ち出したのでしょうか。今後、マイナンバーカードはコンビニでの住民票取得やインターネットでの個人情報照会などさらに使い道が広がっていくことになっていますが、マイナンバーカードの申請は先月の時点で約230万枚分(全体の2%)に留まり、マイナンバーカードの普及を図りたい政府の思惑通りには入っていないのが現状です。
高市大臣は「マイナンバーカードは私たちの生活に役立つ、便利というのを多くの人に実感していただけるものにしていきたい」と述べ、総務省としては「企業がカードを発行するための莫大な投資を行わずに済む」などと企業側にメリットがあると強調しています。総務省内に検討チームを立ち上げ、今後企業などに要望を聞きながら環境整備を進める方針です。
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